【お金について考えてみる】僕らの未来が変わるお金の授業
池上彰(監修),佳奈(漫画),モドロカ(絵)
【内容】
累計発行部数約50万部の『なぜ僕らは働くのか』スタッフが再集結!今度のテーマは”お金”】
物語の主人公は,高校2年生の中倉美帆。大学で開講されたお金にまつわる夏休み特別授業に参加した彼女は,生きていくために必要なお金の知識や,社会に出る前に知っておくべき世の中のしくみ,解消されない社会の不条理な問題を知り,少しずつ大人になっていきます。自分の目指したい生き方,あるべき未来について,考えを深められる一冊です。
お金の意味、貯蓄、投資、インフレ、円安、人生の三大資金、働き方と年金、老後2000万円問題、資本主義と格差、年収と幸福感など、多岐にわたるテーマをストーリーと図解でわかりやすく解説しています。
【感想】
★★★★★
久しぶりにこれはいいなという本を読んだので感想を書きたいと思います。
が、この本が出るのは2023年の2月。NetGalleyさんで読ませていただきました。
この本の対象年齢としては中学生から大人です。
絵や写真でとても分かりやすくなっています。
お金の役割、価値、使い方、働き方、世界とのかかわりや仮想通貨など、経済のいろいろなことが学べる本です。家に一冊あるとすごくいい本だと思いますので発売されたらぜひ購入したいなと思いました。テキストとしても使いやすそうです。
各章の導入にマンガがあるのですが、それもとてもいい。主人公の高校生の女の子が銀行で働く母親の勧めで高校生大学生向けの大学で行われる講義に参加するのですが、この女の子と一緒に私たちも学んでいき、これからの生き方や働き方、暮らし方を見つめなおせるお話になっています。主人公のお父さんの決断にも応援したくなります。
商品の価値について学んだあと、無料のコンテンツについてもなぜ無料なのかがわかりやすく学べて、Youtubeやspotifyや、ジャンプ+などの無料で見られるマンガサイト(私も大変お世話になっております!!)など、現在無料で楽しめるコンテンツがたくさんありますが、なぜこれらは無料なのかなどもすごくわかりやすいので中高生にお勧めです。
経済ってなんか難しそうと私も高校生の時に思っていましたが、すごく身近なことから学べるので後々すごく役に立つと思います。なので高校生に是非お勧めです。
基本的に日本の経済などについて書かれていますが、私は現在海外在住で、この本を読みながら、自分の住む国についてもいろいろと考えてみました。やはり国民性もあるので、お金の使い方はすごく違います。あと、年齢によってもやはりお金についての考え方って変わってくるので(若いときはあまり何も考えずに使っていた)、自分を見つめなおすのにいい機会でした。
大学生の時、サークルや部活には入らずに高校生まで学校で禁止されていたアルバイトというものがしてみたくて早朝は週4日近所のコンビニ、学校の後はカフェやレストラン+家庭教師や塾系を一日2つかけもちでほぼ毎日やったりしていて、そのおかげで留学費用はためられたんですが、もうちょっと学生生活を満喫しておけばよかったなとか今になって思うこともあります。
時間を取るか、お金を取るか。いろいろな考え方があると思います。
大人になった今、やはりいろいろなことを経験する「時間」は大切だったなあと思います。
とても素晴らしい本でした。
↓この本も読んでみたいなと思いました。