【朝井リョウっぽい感じの作品】スペードの3
著者 朝井リョウ
【内容】
ミュージカル女優、つかさのファンクラブを束ねる美知代。小学校の同級生の出現によって美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。つかさにあこがれを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて人気を誇っていたが、最近ではオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作!
【内容】
★★★☆☆
朝井リョウっぽい感じの作品で、個人的には好きです。
けど、割と淡々としているのでもしかしたら好き嫌いが分かれるかも?
こちらの作品も連作短編で、私は特に第一章の「スペードの3」が好きでした。
宝塚を思わせる劇団の、私設ファンクラブ「ファミリア」の幹部である美知代。「アキ」のミスリードにさすがって感じでした。美知代の気持ちは結構感情移入できてしまい、すごくこっちもヒリヒリしました。