【女子の大好物】クレイジー・リッチ・アジアンズ 上下
著者 ケビン・クワン
【内容】
ニューヨーク大学で経済学の教鞭をとるレイチェル・チューは、西海岸育ちのABC(アメリカ生まれの中国人)。母ひとり子一人の環境で、経済的に苦しいながらも現在の地位までたどり着いた苦労人。同じ大学で歴史学を教えるニコラス・ヤングと交際中で、約1年が経とうとしていた。「友人の結婚式があるから、僕の故郷のシンガポールで夏を過ごさないか?」ニコラスから誘われたレイチェルは一瞬悩んだが、彼との関係性や友人・両親、そしてシンガポールへの興味から旅行を決意する。しかし、その決断が、アジア中の女性&金持ち一家に大いなる波紋を与えるとは、この時の彼女には知る由もなかった……。実はニコラスは、アジアの社交界で知る人がいないほどの、大金持ち一家の長男。その伴侶の座は、女性陣の垂涎の的。そんな彼が、〝彼女〟を連れて故郷に帰ってくる――。それは、ニコラスの友人の結婚式同様のビッグでサプライズなスキャンダルでもあり、レイチェルを失墜させようとするヤン一族や、シンガポール社交界の独身女性たちのとの闘いの始まりを意味していた……。そして、ここに女性のなかで誰よりも〝彼女〟の存在を気にしている人物――彼の母親エレノアだ。ニコラスがそんな注目の存在であることを知らなかったレイチェルを待ち受ける運命とは……⁉︎
【感想】
★★★★★
上下巻で700ページ弱とかなり長かったですが、半日ほどで読んでしまいました。夢中で。
最初にキャラクターの相関図があったんですが、こんなにたくさん出てきて覚えられるかなと不安だったんですが、大丈夫でした。アクが強すぎて全員覚えられます(笑)
出てくる人出てくる人金持ち!しかも桁違いの。
貧乏人を見下す金持ちの嫌な女や親の金で豪遊する馬鹿男がたくさん。
しかも使うお金が半端ないので面白い。
中国系の人の家柄や血を大切にする風習、こういうのって日本人でもあると思います。
アメリカで暮らしてきたリベラルなレイチェルとシンガポールに住む人たちの考え方の違いにも注目。きっとどちらも理解できるはず。
アストリッドとマイケルの結婚生活にも注目。
そしてキティ!昼メロ女優でお金大好きなアホ女。この人もアホすぎて憎めません。
映画化されてるみたいですが、絶対に観に行こうと思いました。
本を読んだだけでも描写が細かいのでわりと頭の中で想像できるんですが、実際に映像で見てみたい!
お金かかってるんだろうなー!
ファッション、結婚生活、身分違いの恋、金持ちに群がるアホ女、宮殿のようなお屋敷、嫌みな言葉や嫌がらせ、出生のヒミツ、もうどこをとっても女性の大好物でしょ。
読み始めたら止まらないので要注意!むしろもっともっと読みたかった!