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【完全犯罪の目的とは】20 誤判対策室

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著者 石川智健

【内容】

見破ってみてください、私の完全犯罪を。
殺人の証明ができなければ、娘の命はない――。
仕掛けられた不可解なゲームに、正義は容易く翻弄される。
絶対絶命の老刑事が己の矜持をかけて臨む、運命の20日間。

7つの「20」が導く禁断の真実。ノンストップ・サスペンスの新定番!


――どうして犯罪者は、自分に繋がる証拠を残すのでしょう?
警視庁を定年退職後、「誤判対策室」――警事、検事、弁護士からなる冤罪調査組織――に再雇用された有馬英治あてに一本の電話が入る。台東区三ノ輪で殺人を犯し、自首してきた紺野真司が証言を一変。容疑を否認し、有馬にしか真実を話さないと主張しているという。勾留中の紺野と対面した有馬は、ひとつのゲームを持ちかけられる。
「私の犯罪を証明し、起訴できなければ、あなたの娘を殺害します」
動揺を隠せない有馬だったが、悲劇へのカウントダウンはすでに始まっていた――。

【感想】

★★★★★

7つの「20」と書かれていましたが、今気づいた!そんなに20にとらわれる必要はないかもしれないけどもう一回読み返そうかな。

 

面白くテンポもよかったのでサクサク読めました。

 

完全犯罪を犯し、自首してきた元裁判官・紺野。

しかしその後犯行を否認。「誤判対策室」に属する有馬にのみしか真実を話さないという。しかもそこで、「私の犯罪を証明し、起訴できなければ、あなたの娘を殺害します」 というゲームを仕掛けられる。

 

完全犯罪を犯したというのになぜ自首したのか

本当に紺野は人を殺したのか。

なぜ有馬にしか真実を話さないのか

謎が深まる中、少しずつ解き明かされていく背景やキーワード。

 

真実が浮き彫りになり、紺野の目的が果たされたとき、何とも言い難い哀しさを覚えた。

 

とても楽しめました。

 

20 誤判対策室 60 誤判対策室

20 誤判対策室 60 誤判対策室