【号泣せずにはいられない本】その日のまえに
著者 重松清
【内容】
僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。発売当初、TBS「王様のブランチ」で取り上げられ、「涙なしには読めない感動作」と話題になり、ベストセラーとなる。2007年にラジオドラマ化、2008年に、大林宣彦監督によって映画化。主演・南原清隆、永作博美。2014年にNHKBSプレミアムドラマとして放映される。主演・佐々木蔵之介、檀れい。2016年に朗読劇化された。
【感想】
★★★★★
色々な家族の死を前にした作品。
心に残ったのは高校生の男の子とそのお母さんの話。急にストリートミュージシャンにハマりだした母親に「急にどうした?」と思う息子。そしてそのタイミングで健康診断要再検査だったという母親。心配も募る息子。ある日、自分もそのミュージシャンのところへ行ってみるとその子から話を聞くことになる・・・。という話。
短編でできてますがどれも泣けます。
表題作「その日のまえに」はもう号泣。なぜって、「その日」も描かれてるし「その日の後」も描かれてます。心に残ったその高校生男子とそのお母さんのその後も知らされることになるし、涙が止まりません。
涙活におすすめの本。