【食品添加物についての正しい知識】食品添加物はなぜ嫌われるのか 食品情報を「正しく」読み解くリテラシー
著者 畝山智香子
【内容】
●根強く残る食品添加物悪玉論
●まことしやかにささやかれる超加工食品の危険性
●オーガニックの安全神話で見過ごされる問題点
●注目を集める新しい北欧食の落とし穴
●日本で独自に発展した食品表示制度の功罪
ゼロリスク幻想を越えて改めて考える,
ほんとうの「食の安全」
巷にあふれる食をめぐるさまざまな情報. 〇〇は身体によいらしい,
ダイエットには△△を摂るとよい, ×× には発がん性がある……. 信頼に足る情報はどう見極めたらよいのか. さらに,グローバル化が進展する世界で,食の安全をめぐる問題も,自国だけの問題に留まらなくなっている. 「すべての人に適切な情報を」届けるべく,世界の食品安全情報をサーベイし発信し続ける著者が, 近年話題になったさまざまな問題を取り上げ,印象やイメージに惑わされることなく,科学的知見に基づいて適切に判断するためのポイントをわかりやすく解説する.
【感想】
★★★★★
私が住む国では学校で出される食事もオーガニックになっており、オーガニック信者がとても多いなと日ごろから感じています。オーガニックのお店もたくさんありますし、マルシェでもオーガニックの八百屋さんもたくさん出ています。
オーガニック信者の方はわりとほかの人にもオーガニックを強制してくるのでそのあたりあまり好ましく思っていないのですが。実際オーガニックがすべていいという風にも私は考えていないので。でもお豆腐を買ったり玄米を買ったりオーガニックショップは頻繁に行きます。なので卵の話はちょっとショックでした。
さて、食品添加物。味噌とかも自分で作る、餃子の皮もお手製という既製品をあまり買わない生活なので、ハムとかの加工物に関しては気になりますが、実際よくわかっていませんでした。なのでこの本で分かりやすく書かれていて大変勉強になりました。「昔はよかった」というのがわりと幻想だということも結構わかり、いろいろと目からウロコでした。国によって食品添加物の許容も変わっているようですが、欧州基準はわりと厳しそうな気がします。
「食品添加物が入っている」からといって毛嫌いせず、きちんと勉強することが大切だなあとよくわかる一冊でした。