【猫族なんだけどちょいと不思議な一族の話】にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳
著者 あさのあつこ
【内容】
不思議・痛快・抱腹絶倒!人間味(?)あふれる猫一族のオデッセイ!
三万石の鈴江藩、江戸の上屋敷に奉公することとなった本所深川の呉服商の娘、お糸。しかし仕える正室の珠子には猫の化身疑惑が!?
さらに屋敷の中は権謀術数が飛び交い、何やら不穏な空気が……。
ユーモアとスリルを交え、女性の眼と猫の眼を通して人と時代を描いた物語。
もちろん猫好きの方にもオススメです♡
【感想】
★★★★☆
とにかく出てくるキャラがいいですね。
主人公 お糸は鈴江藩正室の珠子にお仕えするんですが、珠子は「猫族なんだけどちょいと不思議な一族」、つまり化け猫。同じくそばにいるおさけ(マジックが得意)、おかか(縫物が得意)も化け猫で、クールな三嶋は化け虎。
一番大好きなキャラクターはやっぱり珠子のだでぃ、権太郎。この権太郎さん、外国かぶれの化け猫で、ルー語で話すんですよ。お調子者で女好き。来ている服も外国かぶれの派手なもの。
三嶋と権太郎の掛け合いがとても面白く、笑わせてもらいました。
化け猫で何年も生きているので家康のこと「やっちゃん」とか呼んだり、源頼朝の逸話なんかが出てきたり。そういうところもとても面白かったです。
とても楽しく読める作品でした。