【乗ってる電車が事故っても、津波でも無事生還】世界一周ホモのたび (本当にあった笑える話)
原作 サムソン高橋 漫画 熊田プウ助
【内容】
楽園(ハッテン場)を求めて世界を駆け巡る!! タイ、韓国、ドイツ、クロアチア、ハンガリー、バリ、台湾……。ホモライターによる異色の旅行コミックエッセイ!!
ホモライター・サムソン高橋が体当たりで体験した海外のあんな事、こんな事! ホットな情報が盛りだくさん!!
【感想】
★★★☆☆
今、十二国記を読んでいます。感想は少しずつアップしようと思いますが、最新4巻に入る前に読んだ口直し的マンガ。友人に借りた本です。口直しの味がすごすぎました。これで無事私は泰国編に入れるのかな・・・(笑)
旅本って自分でなかなかいかなさそうな国や場所を回る人の本を読むのって世界が広がるようで楽しいです。しかしこの本は一筋縄ではいかない・・・だってゲイのライターによるハッテン場情報がたくさん載った本なのだから!
今流行り?のBL好きさんにはお勧めしない本です。美しい男子同士のカラミなんてものはありません。だって、この作者さん、デブ、フケ専なんだもの!ひたすら熊を求める人だから!
世界各国のハッテン場をめぐるのですがちょこちょこ有益な情報も。
台湾の高雄、昔友人と言った時は電車(2時間)で行ったのですが、高速バス(5時間)だとあんな夢のような社長椅子でいけるんですね!是非今度はそっちで行ってみたい!!!とか美味しいお酒情報とか。
いやもうハッテン場情報には負けるんですけれど。すごすぎて。
しかもこの作者さん、タイで泳いでる時に津波に遭遇。流されてぼろぼろになってもしぶとく生き残る。そして電車が事故って死者が出てても無事!あっぱれ、強運!
濃ーーーい旅情報ですが、マンガがわりとかわいらしいかんじなのでその濃さをいい感じに薄めてくれています。
自分では絶対行けない場所情報、世界が広がりすぎました。
【元SDN48のおっさんとの同棲生活日記】人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした
著者 大木亜希子
【内容】
仕事なし、彼氏なし、元アイドルのアラサー女子。夜は男性との「ノルマ飯」、仕事もタフにこなしているつもりが、ある日突然、駅のホームで突然足が動かなくなった。そして、赤の他人のおっさん(57歳)と暮らすことに―― 読めば心が少し軽くなる、衝撃の私小説
SNSで話題沸騰!
ササポン(おっさん)、日本にあと100万人くらいいてほしい。ササポン量産化希望(漫画家 瀧波ユカリ)
ドン詰まるんだ。生きるって、ドン詰まる。 もう書くことしか残ってない。 ドン詰まってる。でもそこから始まるんや。(田中泰延)
「家族」になにを求めるのかってことが更新されつつある時代だと思います。(ジャーナリスト佐々木俊尚)
「あ、人生が詰んだって、こういうことを言うんだ」 自分の弱さを呪った。… 大木さんの物語は、みんなの物語でもある。 いまはこの種の苦しさを振り返ることができるくらいの余裕はできたけど、でもやっぱり思い出すとお腹がギュッとなる。(ハフポスト日本版エディター毛谷村真木)
◇ 28歳の春、突如として生活の保証もない、仕事もない、彼氏もいない、貯金だってほとんどない日々が始まった。 残ったのは、手元にある10万円。 「あ、人生が詰んだって、こういうことを言うんだ」 自分の弱さを呪った。 8歳離れた姉から電話があったのはちょうどその頃で、収入が不安定になった私に、「ルームシェアをしたらどうか」という提案を持ちかけてきた。 一緒に住む相手は、姉が「ササポン」と呼ぶ人で、一般企業に勤める50代のサラリーマンだという。 気を遣わなくていいおっさん。恋人でも家族でもないおっさん。 ふと「この特殊な生活の中で自分が変われるかもしれない」という予感がおとずれた。 こうして、私とササポンの日々が始まった。 (本文より抜粋)
【感想】
★★☆☆☆
元アイドルってその後どうなっていくんでしょうか。
元スポーツ選手はその後コーチになったり、食べ物屋さんを経営したりすることも多いですよね。
アイドルだとそのまま結婚してという感じになる方が多いのかな。
この元SDN48だった亜希子さんという人は、その後自分でライターでやっていこうと奮起します。こういう頑張る人私は好きです。そのままのらりくらりと結婚してとか言う人より全然いいです。
しかしライターへの道はなかなか厳しい。今は一般人もライターになれる時代ですから、プロのライターとしてそれでご飯を食べていくのはなかなか難しいのかもしれません。
行き詰った彼女は姉からの紹介で57歳のおっさん、ササポンと一軒家に同棲することになります。
でもこのササポンはとてもいい人で、離婚歴もありきっといろいろ過去にあったのでしょうが、下心もなくつかず離れずのスタンスで亜希子さんとも接してきます。
亜希子さんの昔の恋愛のことなど、まあアイドルだったしアラサーだしこんなもんなんだろうなあとか思いつつ全く共感できない気持ちはありましたが、これから自立して頑張っていってほしいなと思います。
特に為になる本でもないし、ただの日記みたいなものでしたが、こんなおっさんもいるんだなあと思った本でした。
【本を読むことはとても楽しい】読書をプロデュース 読み方を変えれば世界が変わる!
著者 角田陽一郎
【内容】
著者はTBSの人気プロデューサーとして「さんまのSUPERからくりTV」「中居正広の金スマ」などを手掛けました。そんな著者のオフィスは本棚に囲まれる一方、なんとテレビがありません。
無数の本を読むことで想像力を養い、教養を高め、仕事にも活かしてきたことで、人生の幅が広がり、ますます仕事にも還元されていったからです。
しかし今、読書をしない人、しなくなった人が増えています。そこで著者は自身の読書術「バラエティ読み」(速読もメモも不要、ジャケ買いや積読を推奨)を公開し、どのように読書をセルフプロデュースすればいいのかを提言します。
また、本書ではビジネス書に限らず、小説やマンガも含め、80冊もの書籍をご紹介しています。何より新書です。岩波新書、中公新書、ブルーバックス、講談社現代新書の各編集長とも対談させて頂きました。
読書の価値観が変わる本書で、新しい世界を体感してみてください!
【目次】
第1章 なぜ僕たちは今、本を読まないと死んでしまうのか?
第2章 どんな人にとっても、読書は「いいこと」しかない
第3章 仕事でもっとも大事な「想像力」は小説で磨ける
第4章 僕たちは今後、どのような読書をすればいいのか?
第5章 読む本に迷ったら、まず新書を手にしよう
【感想】
★★★★☆
普段から読書をしない人や、読書をするのが苦手、面白くないと思っている人に読んでもらいたい本です。
でもそういう人たちはこの本を絶対読まないと思うので、われら本の応援団、ネットギャリーの人など普段からよく本を読む人がこれを読んでかみ砕いて読書の良さを本を読まない人に伝播していくための本かなと思いました。
やはり、本を読む人と読まない人では意外と差が出るんですよ。知識もそうですが、想像力。人に対する想像力が欠けている人、結構いると思いますがそういう人たち結構本読んでないですね。
本を読むことはいいことですしとても楽しいです。
本屋さんがどんどんなくなっていてとても心が痛くなります。小さい頃から本屋さんや図書館が大好きでした。本屋さんのお薦めとかポップとかレイアウトとか見るだけでも楽しい。
ぜひいろんな人に読書好きになってもらいたいです。
新書の紹介もされていましたが、私は普段そこまで新書を読まないので(大学の時はやたら読んでいましたが)面白そうだな、と共に出版社によってこういう風になっているのねなんてことが知れてとても楽しめました。
読書好きの皆さん、この本を読んで家族や友達に読書は楽しいということをアピールしていきましょう。
【今どきの世渡りはこんな感じ】まんがでわかる 頭に来てもアホとは戦うな!
著者 田村 耕太郎
【内容】
シリーズ累計75万部を突破した『頭に来てもアホとは戦うな!』がついにマンガ化!
企画営業部で働く入社4年目のひとみ。しかし、社内は意見がころころ変わる人、嫉妬で足を引っぱる人、理不尽なアホばかり。ひとみは、コミュニケーションコンサルタント・梶から「厄介な人物を動かす方法」を教えてもらうことに……。アホがみるみる味方になる最強のテクニックが、 楽しく、カンタンにわかります!
●目次
プロローグ アホと戦うのは人生の無駄
Chapter1 成功者はなぜ戦わないのか?
Chapter2 アホにはやられたフリを!
Chapter3 アホと上手に付き合いなさい!
Chapter4 アホを味方につけてこそ!
Chapter5 アホに左右されずに自分の人生を取り戻せ!
【感想】
★★★★☆
アホは相手にしない方がいいとは思いますが、仕事の仲間などはどうしてもうまくやっていかなくてはなりません。
アホな年上の人と付き合うにはこの漫画のように戦わず、持ち上げてそれでこちらの手のひらで転がしていくということがいいと思いますし私もそうしています。
もともと私は温和なほうでやたらめったら苛つくことはないのですが、
最近やはり目に余るというかうーんと思ってしまうのは、この本の対処だと微妙な若い人たち・・・。
あまりに厳しくするとすぐやめたり文句を言って改善することもないし、褒めたら褒めたで調子に乗って「私はすごい」となり改善ももちろんしない。まちがっていることを指摘すると「私は間違っていません、インターネットでこういう風に書いてありました」など非を認めない。
こういった人が多くいて、私はどっちかというとこの人たちに対する扱い方を知りたいです。
私は最初に働いたところが女ばかりの職場でわりと法律に関わったりする仕事も多かったので間違いは許されず、間違いそうになると先輩たちに注意されたり対応も指導されたりと、厳しくされたもののかなり現在よかったなあと思います。その時の職場で私が後輩に指導するときも、同じ間違いをしなければその場では叱るもののその後根に持つこともないという感じでした。
が、現在違う職場ですが新人さんに対してどうしてもそういう対応ができず軽く注意すると「はーい!」と軽く返事をしてくれ、同じことを繰り返し間違えるのでまた注意しても「はーい!」と元気なのはいいのですが全く反省せず、もう少しはっきり説明しながら注意すると「むかつく」→「やめる」に結びつくので逆に厳しくしてごめんねとこちらが謝罪しないといけなくなり、悶々とします。
次はこういった今どきの若者に対する対処法を教えてほしいなと思いました。
「モンスター社員の取扱説明書」を読めばいいのかな。
【5つの短編をめぐるミステリー】追想五断章
著者 米澤穂信
【内容】
大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり―。五つの物語に秘められた真実とは?青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。
【感想】
★★★★☆
古書店で働く主人公に「自分の父親が書いた5つの短編小説を探してほしい」とある女性から頼まれ、探していくうちに「アントワープの銃声」という事件に行き当たり、真相を探っていくという物語。
5つの短編はいずれもリドルストーリーと呼ばれる結末のない作品で、女性はその結末を文箱に発見し、探すことに決めたという。
5つの短編自体も楽しめるし、最後なるほど!と思うくらいうまく物語がすすんでとても楽しめました。
【イケメンだから許される毒舌】おいしいベランダ。シリーズ
著者 竹岡葉月
【内容】
進学を機に一人暮らしを始めた大学生の栗坂まもりは、お隣住まいのスーツの似合うイケメンデザイナー亜潟葉二に憧れていた。ある時ひょんな事からまもりは葉二に危機を救ってもらうのだが、それは憧れとはほど遠い、彼の真の姿を知る始まりで…!?普段着は黒縁眼鏡にジャージ。ベランダは鉢植えとプランターにあふれ、あげくに草をむしって食いながら「会社辞めてきた」って大丈夫このヒト!?ベランダ菜園男子&野菜クッキングで繋がる、園芸ライフラブストーリー、スタート!
【感想】
★★★★☆
イケメンのお隣さんの正体は、ベランダ栽培の万年ジャージ男。
いやーこれイケメンだから許されるんだろうなあと思われる毒舌。ドSイケメン好きならハマること間違いないシリーズ。
ベランダ園芸もなんか楽しそう。食べられるものを栽培して食べる。
そしてご飯もおいしそう。イケメン×おいしいものなんてずるい。
私は主にハーブ類しか栽培してなかったけど、畑を作ってもうちょっと栽培したいなと思わせる作品でした。
なんだかんだ7巻まで読んでしまいましたが(まだ続いてます)、ハマる。
少女漫画好きなら絶対ハマる。なんでもかんでもイケメンな風潮はちょっと微妙だけど、なんだかんだイケメンは強い。きゅんきゅんします。
コミカライズもしてるんですね。
【戦争×カトリック×恋+アウシュビッツ】女の一生 二部・サチ子の場合
著者 遠藤周作
【内容】
島原の乱直後、過酷なキリシタン弾圧の時代を舞台とした『沈黙』。
その200年後、300年後を描いた精神的続編にあたる『女の一生』、その第二部。
第二次世界大戦下の長崎で、互いに好意を抱きあうサチ子と修平。しかし、戦争の荒波は二人の愛を無残にも引き裂いていく。修平は聖書の教えと武器をとって人を殺さなくてはならないことへの矛盾に苦しみつつ、特攻隊員として出撃する。そして、サチ子の住む長崎は原爆にみまわれる。
激動の時代に、信仰をまもり、本当の恋をし、本当の人生を生きた女の一生を鮮やかに描き出す。
【感想】
★★★★★
この作品のテーマは
・戦争についてキリスト教の神様は一体どう思っているのか
です。
戦争の本は読んだことあるけれどあまりカトリックを交えてないものばかりしか読んだことはなかったので、いろいろと考えさせました。
この本の主人公はサチ子。幼なじみの修平のことが好き。
修平はある意味、普通の男の子という感じですが、幼いころからカトリックとして育ったため、戦争にたいして疑問を持つ。カトリックでは「人を殺してはいけない」と教えているのに徴兵された自分はいったいどうすればいいのか。そこで彼なりに出した結論はとても涙を誘いました。
そしてちょいちょい出てくるアウシュビッツの風景。
長崎にいたコルベ神父という人がポーランドへ帰国後、アウシュビッツに収容されるのですが、もうこの部分読んでいるのが本当に辛い。辛くて辛くて仕方がない。
何度読むのをやめようと思ったか。
『沈黙』を読んでから興味を持って買ったこちらの作品でしたが、読んでよかったなあと思いました。自分でもいろいろと考えて友達と宗教について話したりしました。(日本人のね)ここはカトリックの国で、義母は割と熱心なカトリック信者なのですが、どんな風に思うかな。
第一部のキクの場合も一緒に読んでほしい作品です。
読んでいて辛い作品ですが、とてもいい作品です。