【一行でゾクッ】一行怪談(二)
著者 吉田悠軌
【内容】
Twitterで話題沸騰!
たった一行に込められた、美しい悪夢のような物語集。
解説の大槻ケンヂ氏も「一行怪談、と定義づけられているが、これは時に短歌であり、散文詩であり、あるいは文学でありオカルトであり絶妙のショートショートでもある。発想、技術が、すごい、すご過ぎる」と大絶賛!
想像力を刺激され、恐怖や不安、幻想、ユーモアなどを感じられる作品を多数収録。
奇妙で恐ろしい世界に迷い込んだような新感覚の怪談集。
【一行怪談凡例】
・題名は入らない。
・文章に句点は一つ。
・詩ではなく物語である。
・物語の中でも怪談に近い。
・以上を踏まえた一続きの文章。
◎内容例
食べられないものありますか? と出されたメニューに人の名前しか書かれていない。
赤いおじさんか青いおじさんが来るだろうけど絶対ドアを開けないでね、と言いつけられて留守番している。
首を絞められた人間が最期にもらす一息だけを集めて膨らませた風船が、どこまでも空を上っていく。
【感想】
★★★★★
たった一行なのに、余韻を感じて、さらに想像力も鍛えられ、ぞくっとさせられました。
上の内容例を見てもらえばわかる通り、1ページに一行、怪談が載っています。
思わず情景を浮かび上がらせ、たった一行なのに読み手をぞくっとさせてきます。
とても面白かった。