【阿部智里の現代劇】発現
著者 阿部智里
【内容】
八咫烏シリーズの阿部智里が切り拓く新境地
構想3年で辿り着いた 待望の長編小説
平成と昭和、二つの時代で起こった不可解な事件。真相を求めて近づこうとする者たちを嘲笑うかのように謎は深まり続け、次第に彼らの背中をほの暗い闇がひたひたと迫ってくる。運命に導かれるようにしてたどり着いた先は、光明か絶望か――。鬼才・阿部智里の圧倒的な筆力と壮大なスケール感で、ジャンルをクロスして描く渾身作!
【感想】
★★★★☆
大好きな八咫烏シリーズの作家さんの現代劇。
ファンタジーだけじゃなくてこういう作品も書かれるんだなとびっくり。なかなか面白かったです。
ホラーな作品で、ある家族に呪いがかかり、はじめは幻覚や妄想などの精神障害化とおもいつつ、しかし母もそれで死に、兄も同じ幻覚を見ているということを受け、謎を解き明かしていく話です。
しかし最後がすこし「え、これで終わりでいいの!」というものだったので、それもまた怖いというか。