【寝ぼけながらベッドで菓子パンを食う男】世界音痴
著者 穂村弘
【内容】
末期的日本国に生きる歌人、穂村弘。雪道で転びそうになった彼女の手を放してしまい、夜中にベッドの中で菓子パンやチョコレートバーをむさぼり食い、ネットで昔の恋人の名前を検索し、飲み会や社員旅行で緊張しつつ、青汁とサプリメントと自己啓発本で「素敵な人」を目指す日々。爆笑そして落涙の告白的エッセイ。
【感想】
★★★☆☆
こじらせアラフォー独身男子のエッセイ。
ところどころ笑わせてくる。
穂村弘さんは雑誌ダ・ヴィンチの「短歌ください」で毎月連載している歌人。
投稿された短歌を穂村さんが解説したり、コメントしたりしていくなかなか面白いコーナーで、この人のエッセイを何冊か買ってみました。歌集も読んでみたかったんですが、古本屋にはなくて・・・・。
最初のほうはめっちゃ菓子パン食べてるおじさんって感じでした。しかも菓子パン食いのプロフェッショナル。ベッドでぬるっと菓子パンを飲み込んでいったり、アンパンをはじっこから食べていって「星みたい」と言ったり。なかなか面白いです。
それ以外にも結婚できない理由や飲み会で「自然に」振るまうことの難しさなど、こじらせたアラフォーの面白い生態が詰まっています。