【幽霊とお話するだけの簡単なお仕事です】送り屋 ―死者を送る優しく不器用な人たち―
著者 御堂彰彦
【内容】
想いを残して不慮の死を遂げた人たち。調査員はその死の真実を探ろうとする。“死者”本人から聞き取ることによって。死者と話せる調査員は、調査の過程で今は亡き人たちの願いに触れる。そしてそれを叶えることで、“向こう”へ送ろうとするのだった。自分の葬式に行きたいという少女。君なしでは生きていけないという恋人の言葉を心頼みにする女性。それは謎めいたものあり、切実なものあり―。不器用で、そして優しい送り屋の物語。
【感想】
★★★☆☆
調査員として「幽霊」に直接話しかけ、事故などの原因などの調査をする傍ら、その幽霊の未練を取り除き昇天させる「送り屋」という仕事。
主人公託実は、小さいころから幽霊が見えていて、でもそれををほかの人に言ったりすることで気味が悪い子などと遠ざけられたりしていた。両親の死後、東京でアルバイトをしていると、そのアルバイトの同僚の調査に来ていた調査員に出会い、ひょんなことから託実も調査員として働くことに。
もうなくなっている人と触れ合うのはとても切なく、昇天できるように彼らの未練を取り除くのはなかなかコミュ障の託実には難しいけれど、仕事を通して彼も成長していくような物語でした。
切ないミステリ好きにおすすめです。
送り屋 ―死者を送る優しく不器用な人たち― (メディアワークス文庫)
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送り屋 (2) ―死者を送る優しく不器用な人たち― (メディアワークス文庫)
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