【ノンフィクションならではの痛みが突き刺さる】晴れた日にかなしみの一つ
著者 上原隆
【内容】
切なくて苦しくてどうしようもない【現実】の先にかすかに見える【一筋の光】……ザ・ドキュメンタリー
ひき逃げ事件で新婚の息子を亡くした父親、人間関係につまずき転職を繰り返す会社員、アルコール依存症の母親を憎んでいた息子、夭折した部下にファクスを送り続ける元上司……誰の隣にもいるような“普通の人々”が、心の中に特別なドラマを持っている。挫折から立ち上がろうとする姿に心震える、20編のノンフィクション・コラム。
【感想】
★★★★☆
読んでいて、自分の辛かった過去などがふっと浮かんできました。
読み進めていくのが辛かったりするけれど、淡々と描かれていて、ノンフィクションならではの痛みが心に突き刺さってくる。
「生きる理由が見当たらない」に関してはすごくすごく共感しました。
辛くても痛くても生きるしかない、そこに少しでも希望があるといいなと思いました。