【最後まで読むと面白い】完全犯罪の恋
著者 田中慎弥
【内容】
孤高の芥川賞作家が初めて挑んだ、大人のための恋愛小説
人は恋すると、罪を犯す。
運命でも必然でもなく、独りよがりの果てに
その罪を明かさないのが、何よりの罰。
――中江有里
頭のどこかで確実に、小松奈菜の顔を思い浮かべていたのだと思う。
恋愛小説を書く、という野望を立てた時、
あの目がいっそう強く迫ってくるようだった。
私小説以上に私が出ている。
批判でもいいから、女性読者の感想を聞きたい。
――田中慎弥
≪内容≫
その目に、揺さぶられた――。
四十半ば、キャリアに行き詰った作家「田中」の前に突然現れた若い女。
彼女は何者なのか?
高校時代の淡い恋、
あの時自分は選ばれたのか、そうでなかったのか。
三十年を経て、謎が解き明かされる。
【感想】
★★★☆☆
途中まで正直この話はどこに向かっているのだろうなと退屈に思えました。
小説家田中の前に現れたのは、自分の高校時代の恋の相手の娘。
彼女に高校時代の恋の話を聞かせてほしいと言われ、田中は語り続ける。
完全犯罪の恋、最初はほんとに完全犯罪ってなんだよ、高校時代に好きだった人の娘と出会って話をして、彼女がだいぶ年下だから犯罪?かもしれないけど完全犯罪ってことなのかなといろいろ考えてました。
が、最後すごく切なくなりました。最後の最後で面白くなるお話でした。