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ぶくぶくブックレビュー

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2018-02-27から1日間の記事一覧

【めっちゃわかりやすい】絵物語古事記

富安陽子 文 山村浩二 絵 三浦佑之 監修 【内容】 息のかよった文と迫力のある絵でよみがえる神話の世界。こんなにも面白かったいにしえの神々の物語。全ページ挿画入り。小学校中学年から。 出版社からのコメント 現存する日本最古の歴史書『古事記』。その…

【誤植?が気になる】筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の花は、秘密を抱く

著者 谷春慶 【内容】 清一郎の毒舌、常時毛を逆立てた猫のような対応には、切ない理由があった……。同級生・美咲の言葉により、自ら課していた呪縛を抜け出した清一郎だったが、まだまだ問題は山積み。その上、相談事は次から次へと舞い込んできて――殺意を込…

【小説の新しい読み方】小説の言葉尻をとらえてみた

著者 飯間浩明 【内容】 筋を追っていくだけが小説の楽しみ方ではない。そこで語られた日本語に注目すると、作者が必ずしも意図しない部分で、読者は、ことばの思いがけない面白さに気づくだろう。『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物…

【和風イケメン、酒に溺れて管をまく】筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の猫は手紙を運ぶ

著者 谷春慶 【内容】 大学一の有名人かつアンタッチャブルな存在――東雲清一郎。美咲は祖父の手紙の鑑定を通して、彼と知り合うが、清一郎の毒舌は相変わらずで……。黒猫を通して、飼い主との間ではじまった文通。徐々に育まれる恋心。が突然、途絶える返事。…

【信じることの難しさ】怒り

著者 吉田修一 【内容】 若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。そして事件から一年後の夏―。房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手…