【悪だくみ三人組の後始末をさせられるフランス人ちゃっかり神父】モッキンポット師の後始末
著者 井上ひさし
【内容】
食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。
【感想】
★★★★★
カトリックの学生寮に住む大“不良”学生3人組と寮を管理する関西弁モッキンポット師の話。
またこの3人組の悪知恵が働くことはたらくこと。
そのたびにモッキンポット師が各方面へ謝罪し「頭髪をかきむしりながらフランス語で呪いの言葉を吐き散らしながら」3人組を指導する。
最初はモッキンポット師の人の好さ、カトリックの教えに付け入って全く反省せず悪い三人組だと思ってましたが、モッキンポット師もなかなかちゃっかりしているところがあったり、何より関西弁ということでなんかとっても面白いんですよね。やりとりが。
解説や井上ひさし氏の年譜が最後にあり、最後の最後まで楽しく読めました!