【江戸編陰陽師】大江戸火龍改
著者 夢枕 獏
【内容】
禍々しきは、吾の出番。――妖退治屋をなりわいとする麗しき謎の男、遊斎の事件簿。
江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。
専ら人外のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。
満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきた――。遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う。
【感想】
★★★★★
私の大好きで集めている途中の「陰陽師」シリーズと同じような世界観。
この日本語感大好きです。
江戸なのでもう少し陰陽師よりは先の話ですが。
そして途中でちょっと博雅もでてきました!ちょっとうれしかった。
一番面白かったのは最後の話。犬神のいでたちがもうやばい。
そんで「え!!そこ切っちゃうの!!」と男性は悶絶しそうな感じ。
「赤い蝋燭と人魚」の話も出てきたり、とても楽しめました。
とても面白くて新しい「遊斎」シリーズになるのかな。期待しています。