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ぶくぶくブックレビュー

読んだ本のレビューを書いています。

【リカは感染する】リメンバー

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著者 五十嵐貴久

【内容】

バラバラ死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた女が、都内で現行犯逮捕された。フリーの記者で、二十年前の「雨宮リカ事件」を調べていたという。模倣犯か、それともリカの心理が感染した!? 精神鑑定を担当した立原教授の周りでは異常かつ凄惨な殺人が続発する。 現場付近で目撃された長い黒髪の女は何者なのか<? br> リカの闇が渦巻く、戦慄の第五弾!

 

【感想】

★★★★★

リカは感染する・・・。

リカのその後に関しては謎のままですが、4件の「リカの犯行と酷似した殺人事件、そしてリカの言動に似た犯人」が現れる。

そしてこの物語の主人公「あーや」でもリカの犯行のような連続殺人が次々と起こる。

同じチームにいる結花子を執拗なまでに口説いていた日比野、そしてあーやの恋人岸辺、そして事件を調べていた刑事まで・・・。そして現場にはリカと思わしき女性が。

なによりリカシリーズだけあって殺し方がえぐい。

逮捕されていた女の取り調べでもリカとしか思えないような謎の言動が。

果たしてリカは感染するのか、それとも銃で12発も撃たれて消えたリカの犯行なのか・・・。

 

リカだから、あり得ないことも起こりうる。

 

相変わらずぞくぞくして面白かったです。

 

 

リメンバー (幻冬舎文庫)

リメンバー (幻冬舎文庫)

 

 

【ウォーリーを探すより100倍難しい】回文さがし

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著者 手賀沼ジュン

【内容】

こんな大人の絵本、見たことない!登場回文400以上!限りなく知的なのに、驚くほどおバカでシュールなサカサ言葉ワールド。さあ、みんなも一緒に回文さがしの旅に「行こう!来い!(回文)」回文レーダーを「世界でいかせ!(回文)」

 

【感想】

★★★★☆

小学生以降向きの、難解回文探し!

対象年齢は9歳から120歳まで!


まさかこんなに複雑な回文を探さなければいけないとは!
「ギャルを香るヤギ」とか、「ハゲ頭にまたアゲハ」とかからまさかの有名人まで!
果たして国木田独歩なんて誰がこの回文に出てくると予想するだろうか。
そして国木田独歩を知っている子供がどれだけいるだろうか。

 

予想の斜め上を行く回文さがしの絵本でした。
はっきりいってウォーリーを探すより100倍難しい!

 

 

回文さがし だんぱつパンダの冒険

回文さがし だんぱつパンダの冒険

  • 作者:手賀沼ジュン
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

【いつでもお父さんはかっこいい】6600万年前……ぼくは恐竜だったのかもしれない

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著者 くすのきしげのり

【内容】

「とうさん、ぼく おおきくなったら、とうさんみたいに なりたい」 ドラコレックスの家族を通して描く「恐竜の絶滅」と「親子の愛」の物語。


恐竜が大好きな子どもたちが一番知りたい「絶滅」をテーマに親子の愛を伝える珠玉の絵本。 文は『おこだでませんように』(小学館)などの作品で知られる児童文学作家・くすのきしげのり先生、 絵は現代版水墨画と呼ばれる筆で恐竜を描く新進気鋭の画家・CANさんが手掛けます。 作品には、ドラコレックスやパキケファロサウルスティラノサウルスケツァルコアトルスなど、 たくさんの恐竜が登場! ハラハラしたり、ドキッとしたり……。 巻頭・巻末には、恐竜をよく知らないお父さん、お母さんも一緒に楽しむことができる「恐竜探し」や、 遊んで学べる全国おでかけ「恐竜博物館情報」も掲載♪ 子どもと一緒に読み終えたあと、きっと恐竜展を見にいきたい気持ちになる一冊です。

 

【感想】

★★★★★

6600万年前からおとうさんはかっこいい!

肉食恐竜から妻と子供を守っておなかいっぱい食べさせてあげようとするお父さん恐竜。
隕石から妻と子供を守るお父さん恐竜。
そして現在、妻と子供をいろんなものから守ってくれるお父さん!

進化はしたもののお父さんの姿は変わらない。

ぜひお父さんに読み聞かせしてほしい絵本でした。

 

イラストは絵本というかマンガに近い感じかなあと思いました。

時々あるほぼ白黒のイラストがとても効果を発揮していてメリハリがついていました。

筆で書いたような感じの絵も味があっていい。

 

 

6600万年前・・・・・・ぼくは恐竜だったのかもしれない

6600万年前・・・・・・ぼくは恐竜だったのかもしれない

 

 

 

【ゆるい警察官が大活躍】ゴースト アンド ポリス GAP

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著者 佐野晶

【内容】

第1回警察小説大賞、満場一致の受賞作!

「聞いてると思うけどさ。俺たちはごんぞうだから。無駄な仕事はしないから。張り切ってガタガタ騒いだりしないでね」
ごんぞう――自主的窓際警官のこと。
神奈川県辻堂にある鳩裏交番は、自主的窓際警官、いわゆる“ごんぞう”ばかりが集まった交番で、緊急配備の連絡にさえ誰も反応しようとしない。県警幹部も扱いに手を焼く“ごんぞう”たちだが、「巡回」だけは大好きで、住民との世間話をきっかけに事件に首を突っ込んでゆく。そんな中、ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生。“ごんぞう”たちは真相に辿り着くのだが……。
第1回警察小説大賞、選考委員満場一致の受賞作!

 

【内容】

★★★★★

警察小説って割と重厚なものが多かったりするけど、これは気負わずに読めるミステリーでした。

ホームレス殺人事件、ゴミ屋敷おばあちゃん焼死の謎、4人組のお化け、目の前のアパートで自殺した落ち武者みたいな男の人の幽霊が見える人の謎・・・など深刻そうなものからオカルト物まで。

 

エリートコースを行くはずだったお腹の弱い新任ヒョロガリ警察官がごんぞう(窓際警察官)たちに囲まれて「ごんぞうになんかならない!」と熱く頑張っていくのですがどんどんごんぞうたちのごんぞうになった理由が明かされていき・・・・

 

とても楽しめました!

 

 

ゴースト アンド ポリス GAP

ゴースト アンド ポリス GAP

 

 

2019年 おすすめ本ランキング

本は読んでいてもなかなか感想をアップできなかったことが多く、感想とかすぐに書かないと次の本読んでいるときはもう頭になかったりするのでそのままかけず・・・なんてこともありました。来年はもうちょっと書いていけるといいな。読んでる本は相変わらず多いのですが。

 

さて、今年の私なりのランキングです。

 

第一位 

かがみの孤城

 

piyopiyobooks.hatenablog.jp

 これはもう一気読みでした。2018年の本屋大賞ですが、納得の1位です。

 

第二位

そして、バトンは渡された

これは、夏休みに日本で買って読んだ本で、なかなか夏休みは実家にいてPCもないのでブログにアクセスできずブログに感想を書いていない本です。

なのでまた機会があれば再読し、きちんと感想を書きたいなと思っていますが、この本は設定のわりに暖かい本で、「家族」っていうのはなんだろう「血のつながり」って何だろうと改めて考えさせられる一冊でした。私の住んでいる国には養子の子供が割とたくさんいます。海外からの養子とか、親が白人で子供がアジア系やら黒人やらで結構すぐわかったりもします。改めて「家族」について考えることのできる、すべての人に読んでもらいたい本でした。

 

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

 

 

 

第三位

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

piyopiyobooks.hatenablog.jp

 これも夏ごろから話題になっていた本です。

とても面白かったし、私の住んでいる国でも同じ感じで他人事ではないので、余計共感したりしました。

 

第四位

沈黙

 

piyopiyobooks.hatenablog.jpこの本を読むのにかなり時間がかかりました。

というのは映画を観たものの、やはりこの時代について勉強したいなと思ったので改めてその背景、キリスト教が入ってきたころからの歴史を勉強しようと思って自分なりに納得がいってから読んだ本です。やはりその時代の背景などを知ってから読むと全然理解度も違いますし、深く味わうことができました。

そんなことしなくても素晴らしい本ですが、是非時代背景も含めて知ってほしい本です。

 

第五位

女の一生 一部・キクの場合

 

piyopiyobooks.hatenablog.jp

 これも『沈黙』を読んでから絶対に読んでみたいと思った本です。第二部もまだ積読になっていますがかなり良かったです。古い本ですが素晴らしいです。

 

第六位

世にも奇妙な君物語

これも感想書いてない本ですね。

基本的に朝井リョウさん大好きで全部買ってますが、これは朝井リョウ風味の世にも奇妙な物語で、最初から最後までとても楽しめる本です。

シェアハウスの話はザ・世にも奇妙な物語っていう感じでスタートし、幼稚園の先生の話は途中まで、何これいい話じゃんと思ってからの最後のオチでどーんと落として来たり。報道の母子の話はめっちゃ怖かった!最後の脇役バトロワはもうキャストしっかり想像して笑えました!

 

世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)

世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)

 

 

第七位

スイート・マイホーム

 

piyopiyobooks.hatenablog.jp

 去年ネットギャリーで読んだ本ですが発売は2019年だったので今年のランキングに入れました。「オゾミス」です。怖い!今年「リカ」のドラマにハマったホラー好きの人は是非読んでもらいたいです。

 

第八位

昨夜は殺れたかも

 

piyopiyobooks.hatenablog.jp

 これは最初から最後までめちゃめちゃ面白かったです。作家さんも楽しんで書いてるでしょこれ!って感じでした。

 

第九位

南極ではたらく

 

piyopiyobooks.hatenablog.jp

 映画「南極料理人」が大好きなんですが、これは女性料理人の話。女性ならではの視点で描かれていてとても面白かったです。

 

第十位

八咫烏シリーズ

 

piyopiyobooks.hatenablog.jp

去年から少しずつハマってましたが第一部完結!ファンタジーが苦手な私でしたがとてもハマりました。

 

実は話題の十二国記も買ったので、読むのが楽しみです!!

 

 

さあ、今年のトップテンでした。

来年も素敵な本に巡り合えますように!

 

 

 

 

 

 

 

【日本昔話のようなホラー】いっぺんさん

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【内容】

いっぺんしか願いを叶えない神様を探す少年とその友人の奇跡を描く感動の表題作「いっぺんさん」、田舎に帰った作家が海岸で出会った女の因縁話「磯幽霊」とその後日譚「磯幽霊・それから」、山奥の村で、ほのかに思いを寄せた女の子に起きた出来事「八十八姫」など、じんわりと沁みる恐怖と感動の九篇を収録。

 

【感想】

★★★★☆

不思議な感じの話が多く「いっぺんさん」が一番好きでした。

いっかいだけどんな望みもかなえてくれる神様、私も行ってみたいと思いました。

あと「八十八姫」は最後切なすぎてたまりませんでした。

本当にじんわりとしみるようなお話ばかりで面白かったです。

 

 

いっぺんさん (文春文庫)

いっぺんさん (文春文庫)

 

 

 

【薄い本ではあるが内容が深い】何もかも憂鬱な夜に

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著者 中村文則

【内容】

施設で育った刑務官の「僕」は、十八歳のときに強姦目的で女性とその夫を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している――。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。
芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。

 

【感想】

★★★★☆

そんなに厚くなくスッと読める厚さなんですが、内容が重く、深く、じっくりと読ませていただきました。

自殺した友人の「生きるのに『役割』を探してしまう」気持ちはとても共感できた。女性なんて特にそうなんじゃないかなと思う。今の時代。「彼女」「妻」「母親」などなど、そういう風になれない人も多い。生きる意味を見出せない、辛い思いを抱えた人はかなりいるんじゃないかなあと思う。もちろん男の人もそうだと思うけど。

又吉の解説もとてもよかったし共感できた。

 

素晴らしい作品でした。

 

 

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)