プロフェッショナルな読者 グッドレビュアー 25作品のレビュー 80%

ぶくぶくブックレビュー

読んだ本のレビューを書いています。

【優しく、素敵な雰囲気の児童小説】ゆっくりおやすみ、樹の下で

f:id:piyopiyobooks:20180522001614p:plain

著者 高橋源一郎

 

ゲラ読了 2018/6/20発売

 

【内容】

【形成外科ダークヒーロー✖夢ある麻酔科医】リアルフェイス

f:id:piyopiyobooks:20180519214634p:plain

著者 知念実希人

 

ゲラ読み 2018/6/6発売予定

 

【内容】

あなたは絶対に騙される!!

渾身の医療サスペンス最新版!

美を創り出す芸術家のように、依頼者の顔を変える天才美容外科医・柊貴之。

金さえ積めばどんな要望にも応える彼のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。

“いまの妻の顔を前妻の顔に変えろ”

“ある男を別人にしてほしい”――。

さらに、整形美女連続殺人事件の謎が……。

予測不能の一気読み医療サスペンス×ミステリー!

(『改貌屋 天才美容外科医 柊貴之の事件カルテ』を改題・改稿)

 

【感想】

★★★★★

麻酔科医の院生、明日香がある美容整形でアルバイトをすることに。給料は月100万円、形成手術は一千万円からのすごいクリニック。形成外科医は天才を名乗る柊貴之。そして一緒に働くのは美女看護師早苗。

医者もすごいけど患者も曲者ぞろい。

それでもその「美容整形」をすることによって患者さんを救っていくエピソードにどんどん引き込まれていきます。

途中途中、幕間のエピソードに少しずつ不安感を抱きながら・・・。

 

そしてメインのエピソードというか、天才形成外科医・柊貴之の弟子、殺人鬼・神楽誠一郎の話になっていくのですが、もうページをめくる手が加速度を増していく。

 

犯人は途中で「この人でしょ!」とわかりましたが、最終的にこうなるとは!とても面白かったです。

 

一冊の本で「連作短編ミステリー」と「一冊丸ごとミステリー」の二度おいしい感を味わえました。

 

 おすすめです!

 

 

 

 

 

【古典にツッコミ】日本のヤバい女の子

f:id:piyopiyobooks:20180519071043p:plain

著者 はらだ有彩

【内容】

イザナミノミコト、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷・お菊――。
日本の昔話や神話に登場するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、バイオレンスだったり、そもそも人間じゃなかったり。彼女たちは自由奔放に見えても、現代を生きる私たちと同じように理不尽な抑圧のなかで懸命に生きていた。
作者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、「物語」という呪縛から女の子たちを解放する。
ウェブマガジン「アパートメント」の人気連載を、大幅加筆・修正しての書籍化。優しくもパワフルな文章に、フレッシュなイラストが映える、懐かしくて新しい昔話×女子系エッセイ、ここに誕生!

 

【感想】

★★★★☆

「古典」をこんなに面白く読めるとは。

彼女のツッコ・・・考察に「それ!私も思った!」とか気が付いたら本と会話してました(笑)

 

彼女の目の付け所や秀逸な考察になるほど!と思ったり「それな!」って同調したり。楽しく読めました。

 

昔話とかツッコミながら読んだことあまりなかったので新しいです。でも、国語の教科書の文章を高校時代に突っ込みながら友達と話してたことはあったかも!

 

紹介されている物語も、最初に要約が彼女の口調で語られていて、知らない物語でも「へえ!」とすぐ理解できるし、知ってる物語でも彼女の語り口で楽しく読めます。

 

 もうすぐ発売!

日本のヤバい女の子

日本のヤバい女の子

 

 

【衝撃的】人間に向いてない

ゲラ読了 2018/6/12発売

【内容】

メフィスト賞選考会」時に、

編集部満場一致でデビューが決定!


――ある日突然、あなたの子どもが虫になったら。   それでも子どもを愛せますか?

 

ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。

政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。

十代から二十代の若者、なかでも社会的に弱い立場の人ばかりに発症する病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた引きこもりの息子を持つ一人の母親がいた。

あなたの子どもが虫になったら。

それでも子どもを愛せますか?

 

【感想】

★★★★★

非常に衝撃的な作品でした。

 

ある日、自分の子供が変なモノになっている。しかもそれはどこか人間の形を残していて、とても正気じゃ見ていられないような生き物に。

例えば芋虫のようなもの。手足の代わりに指のようなものがくっついている。例えば人面犬、たとえば観葉植物のようなものから葉っぱではなく手や指のようなものが生えている、たとえば肉塊、どろどろのものに髪の毛や口がついている・・・・・。

 

変異するのはニートや引きこもりなどの社会的弱者の若者。つまりそれにかかるということは、「社会的落伍者」のレッテルを張られるようなものである。

 

果たして、生きているときから悩まされていた子供がそのような変なものに変異して、愛せるだろうか。

 


「あり得ないシチュエーション」ではあるのですがどこが現実的で、いろいろと考えさせられるものがありました。

 

かなり衝撃的な描写(殴って殺してしまうとか、魚に変異した子供をフライパンで焼いて食べるとか)もありましたが、実際にそういうことがあった場合、気が狂いそうです。

 

変異者の兄弟を持つせいで結婚できない娘。など、これはなかなかただの「引きこもりニート」の兄弟でもありえる話かもしれません。

 

周りの反応、変異したら社会的には死亡とされること、そして家族の反応。とても興味深く読めました。

 

 

【恐怖のストーカー探偵(笑)】片想い探偵 追掛日菜子

f:id:piyopiyobooks:20180518041731p:plain

著者 辻堂ゆめ

【内容】

見た目は清楚な女子高生、

しかし裏の顔は……

_人人人人人人人人人_ 
>合法ストーカー?! < 
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y ^Y ̄ 

 

 

追掛日菜子は、舞台俳優・力士・総理大臣などを好きになっては、相手の情報を調べ上げ追っかけるストーキング体質。

しかしなぜか好きになった相手は、殺人容疑をかけられたり、脅迫されたりと毎回事件に巻き込まれてしまう。

今こそ、日菜子の本領発揮! 

次々と事件の糸口を見つけ出すがーー。

 

前代未聞、法律ギリギリアウト(?)の女子高生探偵、降臨!!

このミステリーがすごい!』大賞優秀賞作家が挑む、ノンステップミステリー。

 

【感想】

 ★★★★★

ギリギリアウト!!!な日菜子の追っかけ事件簿。

日菜子の推しはコロコロ変わるうえに幅広い。ある時はアイドル、ある時は力士、ある時は・・・総理大臣!

 

そんな日菜子は大学生の兄とアコーディオンカーテンで仕切られた部屋で寝ている。

なので毎回推しがの写真が兄の部屋の部分まで張られていて、ある時はアイドル、ある時はまわし一丁の力士、そしてある時はベッドの上の天井に「怨念」という映画に出ていた子役の写真!(これは笑いました)

 

そして兄はストーカー行為をする妹にやれやれと思いながらもそんな妹のお迎えをしたり、謎を解決するためにストーカーに付き合ったり、とにかく優しい。

私の推しは、間違いなくこのお兄ちゃん!

 

しかしストーカーのほうはなかなかすさまじいものがあり、SNSなどを利用したりして、「こんなことができるんだったら本当に気を付けないとな!」なんて思ったり。普通に恐怖です(笑)

 

連作短編方式で、「くすっ」とするエピソード「最後ぞわっ」とするエピソードそして「うるっとくる」エピソードまでいろいろ入ってます。

 

とても軽くて読みやすいミステリーなのでおすすめです。

「このミス」大賞作の『いなくなった私へ』や話題作『僕と彼女の左手』も是非読んでみたいと思いました。

 

 

 

片想い探偵 追掛日菜子 (幻冬舎文庫)

片想い探偵 追掛日菜子 (幻冬舎文庫)

 

 

いなくなった私へ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

いなくなった私へ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

 

 

僕と彼女の左手 (単行本)

僕と彼女の左手 (単行本)

 

 

 

【親のあり方、教師のあり方を問う】青い鳥の教室

f:id:piyopiyobooks:20180518001114p:plain

著者 池永陽

【内容】

体罰を行い島に転勤させられた、かつての熱血教師“ぐうたら”先生。

のどかな田舎の学校に着任したと思いきや、狭い島の中で行われていたのは、陰惨ないじめだった。教師と真っ向から対立する有力者の娘。授業ボイコット。モンスターペアレント。島そのものを変えなければ正しい教育はできないという校長の説得や同僚とともに、“ぐうたら”先生はかつての自分を取り戻していく――。

 

【感想】

私も子供に物事を教える立場にいます。なので、先生目線でこの本を読みました。

 

この本はかなり多くの「警察沙汰にまで発展するような」問題が出てきます。

いろんな学校があるでしょうが、警察沙汰になることは少ないと思いますが、こういった問題はいろいろと教育現場では起きていることだと思います。

 

白雪姫がたくさんいる劇、私も聞いたことがあります。何言ってるの?って思いましたが、本当にそういったクレームのせいでそんな劇が行われたりするみたいですね。

 

保護者にとって子供はただ一人のかけがえのない存在。それはよくわかります。

でもその一人一人が全員教室の中で白雪姫だとは思いません。いろんな子がいます。みんなそれぞれ違っていて、個性的です。だから面白いんです。

 

「子供はみんな嘘をつく」これも本当だと思います。別に大した嘘をつくわけでもないんですが、とっさに嘘をついたりすることってあります。ちょっとした嘘を保護者について、その子としてはお母さんに「自分にかまってほしい」とかそういうたぐいの物だったりするんですが、そういったことで先生の立場が悪くなったりすることって、経験としてあります。

 

子育ては学校ではなく、家庭でするもの。これも確かにそうですね。万引きをしてはいけませんとか、人の物を勝手に触ったりしてはいけませんとか、もちろん学校でもとりあげたりしますが、基本的には家庭で指導してもらうものかなと思います。

 

暴力行為もそう。中学生の男の子にたたかれたことがあり注意したところ、その子の親に「うちは両親ともに子供をたたいたり殴ったりしたことは一切ない。なのでうちの子がたたいたとは全く考えられない」と言われたことがあります。

その理由に結構びっくりしましたが、そういう保護者って結構たくさんいます。なので教育現場はサプライズでいっぱいです。

 

この本を読んで「先生としての在り方」も考えましたが「保護者としての在り方」も大切なことなのではないかと思いました。先生になるにはたくさんの勉強、指導、資格があったりするけれど、保護者になるにはなんの資格も必要ないですしね。

 

 

青い島の教室 (潮文庫)

青い島の教室 (潮文庫)

 

 

【これこれ、こういうのが欲しかった】ロンドンでしたい100のこと Absolute London

f:id:piyopiyobooks:20180517043334p:plain

ゲラ読了。2018/6/13発売予定

【内容】

パリ編に続いて待望の第2弾はロンドン!日本人女性好みの「したいこと」を
100項目挙げ、“旅と生活、その間”を案内。自分好みの旅を組み立てなが
ら、一歩踏み込んだ本音の街の楽しみ方をご紹介します。

街じゅうでアートを楽しむ。
ロンドンの歴史の片鱗を知る。
テムズ河沿いを散歩する。
秘密のカフェに潜り込む。
グリーシースプーンで朝食を取る。
英国の洗練を知る。
モダンデザインの父と一杯のお茶を飲む。
芸術家気分で眠る。

などなど暮らすように楽しめる100スポット♪

 

【感想】

★★★★★

よくあるガイドブックも最初に旅行するときは便利。

有名スポットもおすすめお土産も抑えてある。

 

でも、オトナ女子旅とか、二度目以降の旅行はこういうガイドブックが役に立つ。

パブ、レストラン、カフェなどたくさんのお薦めのお店や住所、値段の相場や写真で雰囲気もわかる。そしてぶらぶらと海外を散歩するのって、極上の贅沢。

目的地に向かって一直線!なのは最初の訪問の時くらいでいい。

「暮らすように楽しめる」なんてすごくいいテーマだと思う。

 

もちろん定番スポットも抑えてあるし、普通のよくあるガイドにも負けてない。

でも私はこういうガイドブック、好きです!

見てるだけで行きたくなる。写真もなんかおしゃれ!

 

私もロンドンまでは近いし、またこのガイドを研究して遊びに行きたいなって思います。

 

オトナ女子旅、プラット一人旅、初めてのロンドンをかっこよく歩きたいなんて人におすすめです。

 

難を言えば危険スポットとか書いてあったらよかったかもなー。

この辺は治安が危ないので注意しましょう地域とか。

 

もちろん海外だと日本以上に気を付けるのは当然!ですが、日本人みんなゆるゆる歩いてるから心配になります・・・・。