【何度もページをめくる手が行ったり来たり】いけない
著者 道尾秀介
【内容】
★ラスト1ページですべてがひっくり返る。
話題の超絶ミステリがついに文庫化!
各章の最後のページに挟まれた「写真」には、
物語がががらりと変貌するトリックが仕掛けられていて……。
2度読み確実! あまりの面白さが大反響をもたらした、
道尾秀介渾身の超絶ミステリ。
第一章 「弓投げの崖を見てはいけない」
→自殺の名所が招く痛ましい復讐の連鎖。
第二章 「その話を聞かせてはいけない」
→少年が見たのは殺人現場? それとも……。
第三章 「絵の謎に気づいてはいけない」
→新興宗教の若き女性幹部。本当に自殺か?
終 章 「街の平和を信じてはいけない」
→そして、すべての真実が明らかに……。
騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。
【感想】
★★★★★
とても面白かったです。
一話目からええ??ってなってしまいました。
最初の方のページに「殺されたのは誰?」と書いてあるのですが、その通り最後に人が死にます。でも、誰が殺されたのかは第一話には書いてはないです。ただ、ヒントがあり、最後のページに写真がついています。それを見て推理するのですが、何回も何回も死にそうな人のページを行ったり来たりして、ようやく「まさかこの人?」そして死んだのはこの人のせい?と強制的に推理させられます。
第二話、第三話とそんな感じで自分で推理していき、最終章で真実だったりヒントだったりが描かれています。(第二話一回読んだだけではよくわからなくて最終話の会話でやっとわかった!)
ネタバレサイトもたくさんあるこの小説、『いけない2』もあるそうで、ぜひ買ってみたいなと思います。面白かった!