【遠い未来の世界で、仕事というものについて考える】タイタン
著者 野崎まど
【内容】
またAI暴走ディストピアか…と思ったら全然違う!!
前代未聞の神話級≪お仕事≫エンタメ小説!
至高のAI【タイタン】により、社会が平和に保たれた未来。
人類は≪仕事≫から解放され、自由を謳歌していた。
しかし、心理学を趣味とする内匠成果(ないしょうせいか)のもとを訪れた、ほんの一握りの≪就労者≫ナレインは彼女に告げる。
「あなたに≪仕事≫を頼みたい」
彼女に託された≪仕事≫は、突如として機能不全に陥ったタイタンのカウンセリングだった――。
アニメ『バビロン』『HELLO WORLD』で日本を震撼させた、鬼才野﨑まどが令和に放つ、前代未聞の超巨大エンターテイメント!
【感想】
★★★★☆
なかなか壮大な設定なんだけど、中身は仕事の話で、未来の話なんだけれど、現在の私たちに通じるものがあった。
すべてのことがAIによってまかなわれ、人間は仕事というものをしなくなった未来。
ここで考えた。仕事をしなくていいなら勉強をする必要はあるのだろうか。
主人公は心理学者。つまり心理学の勉強をしてきたということ。
勉強は「趣味」なのか。この世界でどのように生きているのか、なかなか想像ができなかった。
この心理学者の内匠さんが「タイタン」つまり人工知能のカウンセリングをするという話。またオチもなるほどと思った。よくできている。
SFなのでなかなか頭の中で映像化するのが難しいけれど、面白かった。映像で見てみたいなと思った。難しそうだけれど。