【コロナ禍で暗い気持ちが吹っ飛ぶ本】『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』
著者 朝井リョウ
朝井リョウが好きだ。
小説もほぼ全部持っている。ほぼというのは、紙の本で集めているため、日本に帰国したときや日本から何か送ってもらう時じゃないと買えないから、新しい本はなかなかすぐには買えない。kindleなどで買う本もあるけれど、それはマンガやライト文芸ばかり。やっぱり紙の本で読みたいし本棚に並べたい。
コロナ禍で最近暗いニュースが続いている。
なので最近は明るい本ばかりを読んでいる。じゃないと気分まで鬱になるから。
朝井リョウの小説はわりと刺さることも多いので好きだけど今読むのは気分じゃない。チア男子とかならいいかも。チア男子も映画見てみたい。Netflixに出てくればいいのに。
というわけで久々に読みました。朝井リョウのエッセイ。
このエッセイ二つとも大好きすぎて、実は教材として使ったこともあります。面白いしね。本を読む人たちがなかなか少数になってきたので、こういった面白いものからでもいいので読書人口が増えればいいなと思っています。
昨日はずっとゆとりぬのほうの「肛門記」を読んでいました。痔瘻の手術について書かれていますがフォントから工夫されていてとても面白い。何回も読んだんだけどやっぱり笑ってしまう。
本を読みながら、私も最近の人みたいに検索をすることもちらほら。このエッセイを読んで朝井リョウが踊っている動画(ツイッターにあった)にたどり着きました。思ったよりかなり上手だった。
服の話とか、雑誌の撮影の話では、どんなんだとか思いながら検索したり。
あとは自分の経験と照らし合わせて本を読みながら空想にふけったりすることもある。
「肛門記」をよみながら自分の欧州入院経験についてふと思ったり。
私潰瘍で入院して胃カメラ飲んだとき、胃カメラ直後にお昼ごはんが出てきたんですがチキンカツ出てきたんですよね。本気?って思って看護師呼んで「本気?」って聞きましたよ。入院前に潰瘍っぽいなって思って胃に優しい食事をとってたんですが、病院でまさか揚げ物出てくるとは思いませんでした。
ちなみに看護師に聞いたところ、その時はチキンカツだけ下げられましたがなんか普通のパンとか、食後にコーヒーとか、日本で潰瘍での入院を検索したところ「重湯から」との記載が目立ったのでちょっとびっくりしました。事前に輸血をしたりしてて、貧血でもあったので血を作らないといけないとは思ったものの、胃に負担すぎじゃない?ちなみにその日の夜からはわりとこってり系でした。食べたけど。
っていうのを入院記読みながら考えたりしてました。
このエッセイを呼んでいるとほんとに元気が出る。なんか、適当に生きててもいいんだ!って思える。自分を肯定できる。
落ち込んだときに読みたい本です。
第三弾のエッセイも出てほしいなー。