【古典にツッコミ】日本のヤバい女の子
著者 はらだ有彩
【内容】
イザナミノミコト、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷・お菊――。
日本の昔話や神話に登場するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、バイオレンスだったり、そもそも人間じゃなかったり。彼女たちは自由奔放に見えても、現代を生きる私たちと同じように理不尽な抑圧のなかで懸命に生きていた。
作者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、「物語」という呪縛から女の子たちを解放する。
ウェブマガジン「アパートメント」の人気連載を、大幅加筆・修正しての書籍化。優しくもパワフルな文章に、フレッシュなイラストが映える、懐かしくて新しい昔話×女子系エッセイ、ここに誕生!
【感想】
★★★★☆
「古典」をこんなに面白く読めるとは。
彼女のツッコ・・・考察に「それ!私も思った!」とか気が付いたら本と会話してました(笑)
彼女の目の付け所や秀逸な考察になるほど!と思ったり「それな!」って同調したり。楽しく読めました。
昔話とかツッコミながら読んだことあまりなかったので新しいです。でも、国語の教科書の文章を高校時代に突っ込みながら友達と話してたことはあったかも!
紹介されている物語も、最初に要約が彼女の口調で語られていて、知らない物語でも「へえ!」とすぐ理解できるし、知ってる物語でも彼女の語り口で楽しく読めます。
もうすぐ発売!