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ぶくぶくブックレビュー

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【美輪明宏さんの美学】新装版 美輪明宏 天声美語

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著者 美輪明宏

【内容】

20年前に刊行されつつ、輝きを失わないどころかますます生きづらさを増すこの時代にこそ必要な、美輪明宏さんによる生き方バイブル

「美しく生きる」とはどういうことなのか。
希代の“美の使徒美輪明宏氏が、‟天の声”になりかわり、”美人を超える麗人”になるための美意識の磨き方を、丁寧に説きました。

長崎で生まれ、小学校の頃から声楽を習い16歳でプロデビュー。1957年「メケメケ」、1966年「ヨイトマケの唄」が大ヒット。ファッション革命と美貌で衝撃を与える。
俳優としては、寺山修司の「演劇実験室◎天井棧敷」や、三島由紀夫に熱望された「黒蜥蜴」、エディット・ピアフの生涯を描いた「愛の讃歌」など数々の当たり役を持つ。作家として、衝撃の自伝「紫の履歴書」(水書房)をはじめ、ベストセラーを連発。映画「もののけ姫」「ハウルの動く城」への声優出演や、多くのテレビ・ラジオ番組でも今なお活躍を続ける。まさに、美と芸術、そして社会の変貌に彩られてきた美輪明宏氏の人生。

その美輪さんが、時流ではなく「自分の内なる声のみに耳を傾け」、「信じられるものがない世の中」に向け、人生、愛、個性、人間関係、美意識、ファッションetc.を心から語りました。本書は、苦しいとき、行き詰ったとき、いつでも開けば貴方を楽にするような「読む常備薬」を目指しています。是非お手元に置いて、事あるごとに繙いてみてください。

 

【感想】

★★★★☆

うそ、これ20年前の本の新装版なの?というくらい、古くない。ずっと読み続けられる「読む常備薬」。美輪明宏さんの美学が詰まった本です。

 

美輪さんてほんと芸術に造詣が深いんだなあとこれを読んで思いました。本当にいろんなことを知っているしいろんなことを学んでらっしゃる。すごい人。ウィットにも富んでいて、ところどころくすっと笑えるし、とても為になる本でした。

 

最後、美輪さんのお薦めの音楽、舞台、本、映画、俳優さんなどがリストになっているんですが、すごい。私もいくつか見てみたいなと思います。