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【日本人形がしゃべったら泣く】りかさん

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著者 梨木香歩

【内容】

ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。お人形のおいてあった下には、着替えが幾組かたたんであり、さらにその下のほうにもう一つ、箱のようなものが入っている。開けると、和紙にくるまれた、小さな食器がいくつか、出てきた。「説明書」と書かれた封筒も出てきた。中には便せんに、おばあちゃんの字で、つぎのようなことが書いてあった。『ようこちゃん、りかは縁あって、ようこちゃんにもらわれることになりました。りかは、元の持ち主の私がいうのもなんですが、とてもいいお人形です。それはりかの今までの持ち主たちが、りかを大事に慈しんできたからです。ようこちゃんにも、りかを幸せにしてあげる責任があります。』…人形を幸せにする?…どういうことだろう、ってようこは思った。どういうふうに?梨木香歩・最新ファンタジー。 書下ろし「ミケルの庭」併録。 

 

【感想】

★★★☆☆

小さいときに、私も人形とよく遊んだ。

リカちゃんやジェニーちゃんのような着せ替え人形。おじいちゃんに姉妹それぞれ買ってもらった、一体3万円もした、顔が動いたりしゃべったりする人形。

リカちゃんは赤茶っぽい髪の色が気に入らず(妹のは金髪だった)髪の毛をショートヘアに切ってしまったし、ジェニーちゃんのお友達の「オリーブ」という素敵な人形は、お風呂に入れてドライヤーで髪を乾かしたら髪の毛が溶けてはげてしまった。ジェニーちゃんと頭のサイズが合わずカツラもできなかったし、帽子をかぶせることもできなかった。私扱い酷いな・・・。りかさんのように人形の声が聞こえていたらめっちゃ怒られていただろう。

この物語に出てくる人形の「りかさん」は日本人形。着せ替えのリカちゃん人形が欲しいと言ったらおばあちゃんに「りかさん」をもらった。でもこのりかさんは不思議な人形で、ようこはこのりかさんにいろいろなことを教えてもらう。

私もちゃんとお人形たちのことを大切に扱ってあげればよかったなあなどとノスタルジックに浸れる物語でした。

 

同時収録されている「ミケルの庭」は、このようこさんが成長してからの話。マーガレットの娘さん、「ミケル」が死にそうな状態になっていく中での登場人物の反応。てかずっと、「ミケル」は猫かなにかなんでしょ?そうなんでしょ?なんてずっと期待してました(笑)人間でした。

 

とても読みやすかったです。中学生以降のお子様にもいいと思います。

 

りかさん (新潮文庫)

りかさん (新潮文庫)