【最終章まで序章】スロウハイツの神様
著者 辻村深月
【内容】
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー
あの事件から10年。
アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。
夢を語り、物語を作る。
好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。
空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。
【感想】
★★★★★
この本はレビューで人気だったので買いました。
上巻を読んで、「え?私そんなにはまれないんだけど・・・。そんなにみんなが言うほど面白くない・・・。」と思い、しばらく下巻に手を出しませんでした。昨日の夜、ふと思い立って下巻を読んだのですが、
上巻だけ読んで「あんまりおもしろくないじゃん」って思った私をひっぱたきたい!!
下巻、それまで張った伏線をパズルのように見事にはめていき、そして最後のチヨダコーキの回想部分、
大号泣!感極まりました!!
最初にコーキが環に会った時の「お久しぶりです」、コンビニで売っていたという、コーキおすすめのハウス・オブ・オズのケーキ、駅でのチヨダブランドのアニメ鑑賞、天使ちゃん、もう見事でした!!なるほど!なるほど!!そうだったのか!!って感じ。
もう一回最初から読み返したくなること間違いなし!!
素晴らしい読後感。雨降りの後の晴れ間のようなあのさわやかな感じ。
めっちゃおすすめです。
最後まで読んでください!!!