【メンタルやられる】噛みあわない会話と、ある過去について
著者 辻村深月
【内容】
あなたの「過去」は、大丈夫?
美しい「思い出」として記憶された日々――。
その裏側に触れたとき、見ていた世界は豹変する。
無自覚な心の内をあぶりだす「鳥肌」必至の傑作短編集!
☆☆☆初版限定! 著者直筆コメント入り特製シオリ封入!☆☆☆
大学の部活で仲のよかった男友達のナベちゃんが結婚するという。だが、紹介された婚約者はどこかズレていて――。
「ナベちゃんのヨメ」
国民的アイドルになったかつての教え子がやってくる。小学校教諭の美穂は、ある特別な思い出を胸に再会を喜ぶが……。「パッとしない子」
人の心裏を鋭くあばく傑作短編集!
【感想】
★★★★★
これは、なんだろう、後ろ暗いところは別にないのにやましさを感じ、そして登場人物にかみつかれてメンタルがすり減っていくという読後感。
これは怪談ですわ。ほんと。
確かkindleアンリミテッドで「ナベちゃんのヨメ」と「パッとしない子」を読みました。単体で読むのと続けて読むのとでは心のえぐられ方が違います。
全部、全部面白いんですが、私は「パッとしない子」と「早穂とゆかり」が特にグサッと来ました。みんなに読んでみてほしい、そして私と同じようにやましさを感じてほしい。
しおりがついていたんですが、表紙デザインのものでかわいい。この表紙パッと見てこの本こんなに突き刺さってくるものとは思わなかったです。
マゾっ気のある人に特におすすめです。